若葉町・塞ノ神
今朝は町内の塞ノ神でした。近年、市街地では藁やカヤを採取するのが難しくなり、塞ノ神を行わない地域も増えているようですが、若葉町では稲刈りをバインダーでしている田んぼの所有者や、休耕田に茂ったカヤを刈らせていただいたりで、なんとか行事を存続できています。今年は大きなダルマが2体出されていて、爆発防止にハンマーで2カ所ずつ穴を開けてもらいました。町内会長を先頭に年神様に拝礼して、本年の小学校・中学校への新入生4名が紹介され、御神酒と甘酒で乾杯し、塞ノ神に点火します。幸い天候に恵まれ空気が乾燥していたためか?たちまち炎が立ち上がり、キレイに焼け落ちました。残り火でスルメや餅を焼いて楽しんでいる方も多くありました。
人口減少や少子化で新入生がいない年もあるようになりましたが、今年は良かったですね。以前は新入生が10名もいて、お立ち台を作れない年もありました。初代町内会長の桑原定治さんが毎年、巨大な書初めを掲げてくれていましたが、今年は中学生が上手な書初めを飾ってくれました。伝統行事だから、必ず継承しなくてはならないとは、私は思っていません。人の営みも、その時の社会情勢や考え方を反映しているに過ぎないからです。ただ時の流れ、時代の変化は、急激な方が面白く思う方も多いかもしれませんが、緩慢に移り変わっていく方が、人には優しいように感じられます。